年々ひどくなる自然災害から住宅を守るには

100年に一度の災害が毎年起るようになってきています。

台風・強風に対応するためには

2019年の台風15号は9月9日早朝に最大瞬間風速57.5m/sを記録し、アメダス千葉では観測史上1位となりました。

2019年台風15号の爪痕

JISの耐風圧性等級と風速換算値

              
JIS等級 等級との対応値 風速換算値
S-1 800Pa 風速はおよそ36m/s
S-2 1,200Pa 風速はおよそ44m/s
S-3 1,600Pa 風速はおよそ51m/s
S-4 2,000Pa 風速はおよそ57m/s
S-5 2,400Pa 風速はおよそ62m/s
S-6 2,800Pa 風速はおよそ67m/s
S-7 3600Pa 風速はおよそ76m/s

風圧に耐えるアルミサッシ

一般的な住宅用サッシの多くは、耐風圧性S-2~S-3等級ですので今回のような57mが来てしまうと風圧で破られてしまうことになります。

2019年にはYKKAPより「木造用 アルミ樹脂複合窓(S-5・W-5)」 風速62mまで耐えられるサッシが発売されています。
これは台風被害によるニーズがあったための発売だそうです。もともと沖縄・九州限定でこのようなアルミサッシが出ていたようですがいよいよ全国販売です。

今後の主流は3層ガラスでしょう。2019年には5層ガラスという商品がリクシルから発売されていますが、メインコンセプトは断熱であり、耐風圧はS-2となっています。またYKKAPのエピソードNEO-Rは台風被害のニーズから埋めれた商品で複合ガラスですが風圧はS-5等級になっています。

風圧に耐える屋根材

防災瓦

瓦屋根の快適さを考えると何とか瓦でいけないものかと考えてします。
瓦業界もいろいろ努力して防災瓦など風速75mまで耐えられる商品を出し頑張っています。耐地震については不利な点もありますが住宅の構造がしっかりしていれば問題無いようです。

防災瓦で検索するといろいろと出てきます。風速75m対応の瓦メーカーは株式会社 丸惣 島根本社製品です。

飛来物から窓を守る窓シャッター(雨戸)

もともと雨戸は、防犯の役割で1階だけに設置されることが多いのですが近年の風災害のレベルアップで 2階以上もつける戸建てが多くなっています。

窓シャッター

雨戸の場合は後付けもできるのですが、新築時にすべて完了したほうがいいでしょう。実際飛来物で雨戸はへこんだがガラスは割れなかったそうなので、効果と安心は絶大です。

床下・床上浸水から住宅を守るには :床上1mまで耐えられるシステム

これは本当にすごい仕組みです。下にサイトを貼っていますので是非見に行ってください。

まだ一条工務店だけのようですが、これが広まればいいですね。鍵穴、電気関連、下水逆流防止もあってかなり期待できるものです。

洪水被害

一条工務店の試み:腰までつかる水位でも床下・床上浸水から守る。 基礎の通気口を全方位ではなくし、水が入ると自動で弁が閉じることで浸水を防ぐ優れもの。まだ実験段階にようだが新築で50万円程度を想定しているようです。

          ソース元:Housing Tribune Online

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